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『驚異と怪異ーモンスターたちは告げるー』面白さは人間の想像力にある!

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兵庫県立歴史博物館で開催されている特別展『驚異と怪異ーモンスターたちは告げるー』に行ってきました。

 

いやぁ、面白かった!

 

妖怪・モンスターにまつわる展示物やストーリーがどれも興味深く、みっちり2時間、食い入るように見て回りました。

 

もうすぐ終わってしまいますが、今日はその感想をつらつらと書きたいと思います。

 

ちなみに、コロナウィルス感染拡大防止策として、入り口での体温計測を始め、マスク着用・館内でのおしゃべりは控えることなど、対策をしての開催となっています。

<もくじ>

 

 

『驚異と怪異ーモンスターたちは告げるー』

概要

場所:兵庫県立歴史博物館

開館時間:午前10時~午後5時 (入館は午後4時30分まで)

期間:2020年6月23日(火)~8月16日(日)

展覧会概要:

ヨーロッパや中東においては、犬頭人、一角獣といった不可思議ではあるが実在するかもしれない「驚異」は、神の偉大な力を示すものととらえられ、自然に関する知識の一部として伝えられた。また、東アジアにおいては、流星や異形の生き物の誕生など、通常とは異なる現象や神仏からの警告である「怪異」としてとらえられ、歴史書のなかに記録された。

本展では、国立民族学博物館所蔵の民俗資料を中心に、人魚、竜、怪鳥、一角獣など、さまざまな世界の想像上の生き物について紹介するとともに、警告・凶兆(モンストルム)を語源とする怪物(モンスター)の文化史的な意味について考えてみたい。

                    (兵庫県立歴史博物館HPより抜粋)

 

妖怪・伝説好きとしては見逃せない展覧会

旦那さんは「はぁ、そんなマニアックな展覧会もあるんだなぁ」くらいの感覚だったそうですが、私にとってはいくら考えても興味の尽きない、とっても夢のあるジャンル。

  

妖怪や伝説などが大好きな私には、どストライクの内容で、今回の展覧会で初めて知ったエピソードもあり、知識が増えてとても嬉しく思いました。

 

展示は「水・天・地」、「聞く・見る・知る・創る」というセクションに分かれ、それぞれのテーマに纏わる、世界中の品物や書物が展示されていました。

 

人魚に龍・河童、怪鳥や雷獣など、現代でも知られているモンスターたちの背景や、各国・地域・民族での考え方などが紹介されており、絵や書物の他に、踊りに使われる衣装やお面なども数多く展示されていました。

 

個人的には、奇妙な生き物の絵がたくさん載っている『山海経』などの書物が、手に取って読み漁りたいほど興味深かったです。

 

 

人の手によって広がっていく驚異・怪異の世界

人間の想像力とユーモア

驚異や怪異と呼ばれるものの中には、現代の私たちにとっては不思議ではないことも多くあります。

 

しかし、正体がわからないからこそ生まれたストーリーやキャラクターに、人間の想像力の凄さとユーモアが垣間見えます。

 

例えば、発見されたサメの歯が“天狗の爪”で、イルカの頭蓋骨が“天狗の頭”とされていた時代があります。

 

知らないものを、知っているものと結び付けて広げていく想像力の凄さを感じます。

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メガロドンの歯の化石(天狗の爪)」図録より

また、人魚の剥製は、江戸時代後期に見世物として人気があった精巧な作り物でした。

 

それを、長崎の出島に来航していたオランダ商館のシーボルトらが、あまりに良くできていたため、ニセモノとわかった上で面白がって買っていった、というエピソードがありました。

 

ニセモノとわかった上で楽しんでくれたシーボルト達のセンスと、実際に見たこともないものを精巧に作りあげてしまう江戸の職人、双方にユーモアを感じます。

 

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「人魚」図録より

更に、赤い顔で鼻が高く、下駄を履いたイメージのある天狗は、元々文字通りの『天の犬』を表し、大音をたてて落ちる流星(隕石)を表していたそうです。

 

それを、日本に伝わった後、「天狗の絵を描いてくれ」と言われた男が天狗がどんなものかわからず、夢に出てきた造形を基に描いたため、日本では今の姿が定着したそうで、人の手を介して伝わっていく伝承の面白さを感じました。

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「天狗」図録より

 

現代でも息づくモンスターたち

今回の展覧会の素晴らしかったところが、過去のものとして完結させるのではなく、現代への繋がりについても触れていたところでした。

 

事前にほとんど情報を入れないで行ったので、最後の最後「創る」のセクションで、漫画家の五十嵐大介ファイナルファンタジーXVが取り上げられていたことに驚きました。

 

入口のパネルが随分と素敵で、私好みだな~と思っていたら、描いていたのが五十嵐大介!そりゃ好みなはずだ・・・と納得。

 

テーマごとのイラストや、展覧会のエンブレムも五十嵐大介作でした。

 

 

ファイナルファンタジーXVのコーナーでは、ゲームに出てくるモンスターが、世界各地の神話や伝承、博物誌に登場するクリーチャーがモチーフになっていることでフューチャーされていました。

 

ゲーム好きとしては嬉しい限りです。

 

モンスターやクリーチャーはゲームの世界に欠かせないキャラクター。

 

FFだけでなく、日本の妖怪や伝説の生き物がモチーフになっている例はたくさんあり、それを自由に表現できるゲームの世界は、本当に夢のある世界だと思います!

 

 

「創る」のセクションで面白かったのが、幻獣を標本のようにして飾ってあった江本創の作品。

 

あたかも、実在するモノを採取したり捕まえたりしたような作りは、なんだか夢があり楽しかったです。

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「江本創 制作物」図録より

 

 

驚異・怪異との共存

”存在するか・しないか”はどっちでもいい

私の場合、存在するか・しないかという真実は、正直どちらでもいいと思っています。

 

存在するのなら、「まだまだ知らないことがたくさんあるんだな!」というワクワクがあります

 

それに、人間が足を踏み入れたことのない領域もあることを考えると、この世のどこかに自分たちの想像の及ばないモノが存在していても不思議ではない、と自然に受け入れられます。

 

逆に存在しないのであれば、正解がないことで想像力が掻き立てられ、この先色々な人の手によってどんどん話が膨らみ、より面白くなっていくと思います。

 

見たことはないけれど、なんとなく暮らしの中に存在が根付いていて、「いるかもしれないし、いないかもしれない」というその曖昧さが魅力だと思います。

 

遠い未来の話

江戸時代の人々が精巧に作った人魚の剥製を発見した現代の人類が、「これは一体なんだろう」「この時代、人魚は実在したのか!?」と懸命に研究したように、

 

遠い未来の人類も、江本創の創作物や、FFのモンスターのイラストやフィギュアを見て、実在の有無を議論したりするのかもしれない・・・

 

そんなことを考えていると、なんだか楽しい気持ちになりませんか?

 

無限に、そして自由に空想をめぐらすことができるのも、驚異と怪異の魅力的なところではないでしょうか。

 

そして、遠い未来でこれらを見つけた人(人なのか、それ以外の生物なのか)にも、ユーモアが伝わっていたらいいなと思ったりします。

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